跳出しベランダ

西院の家

雨に悩まされた9月でしたが、屋根仕舞いを終え、外壁下地などがつけられて、連休明けには竹小舞掻き。滋賀から竹小舞掻きの専門職がやってきます。

この家で外観的に特徴的なのが、60%という厳しい建坪率の中、駐車場確保のために選択した跳出しベランダ。

丁度以前の現場周辺(中山道の軽井沢、追分宿付近)で良く目にしていた形式で、もともとは中山道などの宿場民家において荷継中の荷物が雨に濡れるのを防ぐための工夫とのこと。

その形式をそのまま京都で引用して良いものかともおもいましたが、京都・島原のもと揚屋「きんせ旅館」や河合寛次郎記念館にも跳出しの事例が見られたため、採用することにしました。

ただ、センスの良い大工は構造的にはアクロバティックなことをしつつも、その技を過剰に見せすぎないものだという意見を聞き、そういうことは事例云々以前に大切なことだなと大変納得しました。ここではほどよい緊張感程度が大切かな。

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