「西院の家」完成見学会 満員御礼!

お施主様による、「作品鑑賞会ではなく、家に遊びに来ていただく感じで」というご立案のもと、完成見学コーヒーパーティーが無事、大盛況にて終了しました。

見に来て下さいました皆様、本当にありがとうございました。

お施主はじめ、大工、左官、設計も子育て世代。

お子様連れも多く、会場は一時、幼稚園のようでもありました。

家の方ですが、防火及び耐震に対する構造として、建物外周部が70㎜の厚塗り土壁(+断熱材等)、床・天井は30㎜の杉板(+断熱材等)による構成と身のつまった仕様の結果、感覚的にも居心地が良かったのではないかと思います。

特に、不快なエコーなどがなく聴覚的に気持ちが良かったように思います。

様々な点から多角的に評価できるであろう厚塗り土壁、これからもつないでいきたい優れた技術だと強く思います。

お施主様曰く、コーヒーパーティーというかたちで、今後もオープンハウスされるようですので、個人的にも次回を楽しみにしております。

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「西院の家」完成見学会のご案内


この度お施主様のご厚意により、構造見学会に引続き、完成見学会をさせていただくことになりました。

その空間を是非皆様にも身体で味わっていただきたくご案内申し上げ、二条駅前カフェパランのスペシャルティーコーヒーと共に、お待ち申し上げます。

なお、ご来訪の際は詳細な場所のご案内をさせていただきますので、事前に連絡をお願いいたします。

日 時:2016年1月31日(日)10:00~16:00

場 所:京都市右京区西院

連絡先:kojinakagawa.aa@gmail.comまたは080-5051-5439(中川)

完成見学会A4(FB)

建合せ

「西院の家」

いよいよ引渡しを月末に控え、外部工事はほぼ終了。

現場では大工さんによる造りつけ家具工事、建具の建合せが進行中です。

大工さん、左官屋さんに続き、同世代の建具屋さんも情熱的な仕事をしてくれています。

明かり障子のサイズによって組子の寸法を加減するなど、細かい寸法の相談にまでつきあってくれて、とてもありがたいです。

木、土、に続き、紙と少しの金属が空間に加わると現場の空気がふんわりと張りつめ、劇的に変化します。

ロフトからの目隠しに設けた脱衣室の無双欄間が、物静かに強い存在感を放ちます。

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「大津壁」

「西院の家」

外壁に塗りたての「大津壁」がしっとりとしてとても素敵でした。

乾くと明るくなり落ち着いていくので、期間限定のみずみずしさ。

数種類の天然の色土を用いた「大津壁」のサンプル。

強い艶を放つサンプルはトイレの壁は手が触れやすいのでと左官屋さんに提案いただた、イタリア?磨き。

ふんわりとした土壁とは対照的なハードな印象は、まさかこれが左官仕事かと思ってしまうので辛いところ。

ここに上げた色土(白土除く)は、産出していた業者がもう店じまいしてしまっており、商品としては流通していないとのこと。なのでストック頼りか工事現場等で掘りあてているとのことです。

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防火構造

西院の現場

1階にサッシもつき、階段もできて、現場は終盤に突入。

現場は準防火地域で、敷地境界付近の開口部には防火戸、外壁・軒裏には防火構造が求められます。

開口部は主にアルミサッシですが、1階の通りに面しては木製サッシ(アイランドプロファイル製)を採用しています。

外壁は40mmの土壁(実際は耐力壁とするため70mm塗り)、軒裏は30mmの杉厚板であっさり問題なし。大してゴミを出すことなく、地震にも粘り強く、内部結露もしない優れた材料だと思います。

それら材料の性能や大工や左官の技術にプラスして、使い捨てにならないような設計ができればという思いです。

町を流せば優れた建築に囲まれる中、日々自分の無知さと向き合い、気が抜けません。

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新釜座町の坪庭

同世代の庭師の依頼で、町家の坪庭改修工事のお手伝いをさせていただきました。各職方さんが良い仕事をしてくれて、出る幕がない私は記録係のようなもの。

元々あった石垣を背景に、天と地を結ぶかのような極細の紅葉が、一階においては幹で、二階においては枝先で、楽しませてくれます。

一坪程度の坪庭の改修で外部空間を取り込みことができ、一階一坪、二階4坪(ベランダ込み+空へつながる)増えた感覚です。

引き渡しの際にチラチラ顔を出す陽の光の中、ユラユラゆれる枝が美しかったです。

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むらなおし

西院の現場

施工時期が良く荒壁も乾いてきて、荒壁の表面に貫と小舞の像が浮き出てきました。

左官の工程は「むらなおし」。発酵した土が香しい中、壁の表情も引き締まって参りました。

完成に近づき、今週にもガラスが入るので、土壁の表面に落ちる光と影の微細な表情を堪能できるのは今のうち。

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中塗り

昨日に引き続きブロック塀に下地をして土を中塗り。

まだ下地ですが、土が塗られるとほっとします。

昔からある擁壁の石垣を愛でるのが今回のミッションの一つ。

主役は坪庭で、土壁もアヤメ張りも杉皮も、まわりのゴチャゴチャに目をいかせないための脇役です。

最近改修工事を終えた隣地の庭の借景。

この辺りは町家改修ラッシュです。

IMG_2779IMG_2795スクリーンショット(2015-10-31 22.10.37)今回の設計図。

坪庭改修

新釜座町の坪庭。

マンションに囲まれた町家の坪庭。

ブロック塀と焼杉板張りだった坪庭の壁の修景をしております。

立ち上がってきたアヤメ張りの目隠しは、普段なかなか使えない赤杉の柾板。

祇園仕事対策に大工さんがストックしていたという素材のムードに酔いそうです。

目隠しが、街に対して全く目に付かないのがちょっと惜しいです。


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荒壁がつきました

IMG_2428IMG_2437子供達をつれて梅小路公園で路面電車に乗ってから西院の現場へ。

明治の市電(バッテリー式となったのが残念)に250mだけ乗車可能。

越屋根付きで、内装も外装も世界の豪華列車かと思うような豪華さ。暗くなって灯りがついても内外共に美しそう。

 

「西院の家」の現場には荒壁がつきました。

左官屋さんも大工と同じく丹波から。

いつもの使い慣れた土でということで、荒壁土は西脇から運ばれてきました。

この家(延床面積20坪+ロフト付)の荒壁つけを応援の左官屋さん含めた計4人で3日半。大工はじめ左官屋さんも3,40歳代、採算はともかく、それぞれの仕事を好きでやっているので、できてくるものがイキイキしているように感じられます。

奥は深いですが身近な壁として、これからも積極的に取り入れたいと思います。

まだ床も天井もなく、入ってきた光が反射にくいので建物内部が暗く感じますが、空間がコンパクトになっていくと徐々になじんでいくはず。

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