中筋の家
2017年の春から、京都西陣に建つ「織屋建」町家を自宅兼事務所として改修しながら暮らしている。
建物は非常に古く老朽化も進んでおり、おそらく多くの人が解体することを選ぶであろう「古家付物件」として扱われていた。
明治のはじめ、あるいは江戸末期の築とおもわれる極めて低い表構えが特徴的で、井戸やトオリニワの残る主屋、四畳半の座敷を持つ離れ、それらを繋ぐ渡廊下のある中庭が魅力的であった。
「改修のテーマ」
・歴史的な特徴を踏まえた上での町家の保全活用
・愛着のもてる快適な住まいづくり
・軸組は真壁を基本とし、今後も損傷の確認をしやすくする
・京都の町家ならではの構法を尊重した上で、必要な箇所は適切に補強する
・土壁(荒壁)のマルチな性能(耐震・調湿・蓄熱・美観等)に期待する
・無理のない範囲で断熱を施す
・町家に必要不可欠な庭の効果に期待する
京都市の京町家サイトでインタビューをご紹介頂きました。
「木の家ネット」のつくり手インタビューにご紹介いただきました。