下馬の家
東京、世田谷で15年ほど前に建てられた住宅のリフォーム工事の設計をさせてもらっています。
家具や建具工事が主な内容。
シンプルなフラッシュ家具ですが、内外が同じ仕上げになっています。
表裏を同一仕上げとすることで安心感のある落ち着いた仕上がりになりました。
クローゼットは目細の米松柾目。本棚、キャビネットは樺板目。
痛みやすい引出箱体にはそれぞれ無垢の桐およびナラを用いました。
天板も無垢材。
当初は山桜希望だったのですが、材料が市場に出まわっておらず、樺になりました。市場には樺桜として出まわっていますが、山桜がバラ科であるのに対して樺はカバノキ科。赤身の良材をまわしてもらえました。
仕上げはオイルフィニッシュを施します。
モダンリビングな好みのなかに、簾戸や明かり障子、家具材料や床材、塗装の色、竹垣や衝立など、日本的な雰囲気を持たせる改修工事となりました。相性も良さそうで、安心しております。