お座敷簾
季節外れですが、夏場に座敷と縁側の境目の明かり障子を外して、お座敷簾をつるします。
座敷は簾と葭戸に囲まれて、視覚的にも涼しげに演出されます。
おそらく50年近く使われてきて茶色く育った簾、竹はまだいけそうなのですが、糸が弱ってしまっております。部分的になら補修するところだそうですが、その箇所は延べ150カ所。費用的にも新調する半分ほどはかかるとのこと。
新調したら一般的には30年持つと言われますが、補修してもなかなかスカッと綺麗に仕上がりにくいのと、いつ他の箇所が切れてもおかしくない延命治療の状態。
だからといって、あっさりおシャカにしてしまうことは考えづらい。
だとすれば、いつか古い方の簾の使える箇所を建具や屏風などに仕立て直すことで、生まれかわらせればどうかとの提案を簾屋さんから受けました。
茶色く育っておりますが、最初は上のようにウブな青竹だったらしいです。
夏の座敷はひんやりするような暗さが良いんでしょうけどね。
などと直すか新調か悩ましいですが、いかがなものでしょうか。